「あ、途中まで行くね。」



「は?病人が強がるなよ。玄関まででいーって。」


「いいから!」



じゃああの電柱までと家の近くまで阿部くんを送った。



「よし、帰ろー。」



そう振り向こうとしたときだった視界が突然真っ暗になったのだから。

暖かい感触。多分手だろう。



「だ、誰?!」



そういった瞬間、懐かしい匂いがした。



「・・・準さん?」



「正解。」



「もー!驚かすのはやめてよね!」


「ははは、元気そうだな?」


「・・・え?」





「廉くんからメールもらってさ、が風邪ひいたからって。
 いくら元気だからって出歩いちゃダメだろ。」


「うう・・っ。」


「はい帰るぞー。」


ひょいっと準さんは私を軽々と持ち上げた、



「自分で歩ける!!!!!!」


「いいからいいから。」


「よくない!」



「さっき泣いてた?」

「え!?」

「目赤い。」

「―ッ!」


「思い悩んでたのか?」

「何を・・・。」


「はぐらかすなよ。俺にはもう大体推測がつくんだから。」



「・・・、昔のチームメイトのことと、未来が不安になった。」


「そういう・・時期だろ。」

「んー・・・。かなぁ。」

「まあな。」

「準さんは・・・悩んだ?」

「ちょっとだけな。」



「私は何すればいいんだろ・・・。」

「知らねえよ。」

「ひど!」

「ひどくねえって。俺でさえ何になるかなんてまだわかんないっつのに、さきにがわかるわけないだろ?」

「・・・・。そっかなあ・・・・。」

「そうだよ。」


「納得行くようないかないような・・・。」

「いってくれよ。」

といって準さんはわははと笑った。


「それとも、俺に永遠就職とかどうだ?」


そういい終わったときに家についた。
家につくと私は顔が真っ赤だったことが自分でもわかった。


「ばか準太・・・。」


「ばかとはなんだばかとは。」



ごそっと鞄から苺のパックを準太は取り出した。


「いちごっ!」

「好きだろ?苺?」


「好きっ!大好き!」


「そうだろうとおもって買ってきましたヨ。」


「うわー、棒読みくさーい。」

「くくっ・・・・。」


「へへ・・!ありがと準さん!大好き!」


「・・・どういたしまして。」



どうしてだろうか

冗談でいってるはずの

君のその大好きという言葉が

どうしても、どうしても


それがなぜ本気でないのかを


僕は考えてしまうから・・・・。