ねーねーさんー!

さんったらー

聞いてるー?





ねぇねぇねぇねぇ!

「うるっさい!りおー!」

「ひどい!さんが無視するからじゃんかァー!」


なんだこの犬!

桐青高校1年生のクォータ。
結構な長身で金髪金目。

外見はまぁまぁなのに。性格は甘ったれのわんこのようだった。


私が一言怒鳴りつけるとしゅんと子犬のように小さくなった。




む か つ く !


男ならもっとしゃんとしなさい!

男ならもっと男らしくあれ!たとえばライオン的な!



色々言いたいことはあったがぐっと我慢。


「りーおー・・・。私急がしいの。ちょっと黙って。」


「でも俺ーさんに言わないといけないことがー!」

「黙れ。」

「嫌だ。」



くっ・・・りおーのくせに生意気な!


「おっ、先輩にそういうこといっちゃうの?りおきゅんはさああああ!」


さん!俺のことからかうの止めてください!」


「は!?アンタ以外に誰をいじれっていうのよ!迅は駄目よ!か弱いんだから!馬鹿じゃないの!?
 あたしはアンタしかいじれないんだからね!準太は後が怖いし!ヤマ先輩、慎吾さんは論外!和さんは個人的に駄目!」


さん、俺だって男なんですよ。」



どさっとりおーが倒れこむように私に覆いかぶさってきた。



「・・・・り・・・お?」


「いったでしょう?俺も男だって。」


器用にりおーは私のブラウスを脱がし白い肌に口付けた。


花がさいたかのように赤くなった傷跡。



「りおーあんたっ!どきなさいっ!」


さん、俺止まりそうにないよ?」


「り、りお、あっ。」


思わず変な声が出て顔が赤くなる。
こういうのを嬌声というのか。

さんのこと、真剣に好きなんです。」



ちゅ、ちゅとわざとらしいキスの音を立てる。


どうにかして逃げなくては・・・。



男にしかわからない痛い部分を思いっきり蹴り飛ばした。



「−−−ッツゥウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!」



「なにすんのよ!馬鹿!」


うずくまってまるくなる利央に私はふうと息をついた。



「帰るわよ。」




二人でプラネタリウムを歩くかのように
星屑の下を歩いた。


「りお、」

「なんスか。」


ぐすんとりおーは涙しつつこっちをむいた。



「さっきの利央はちょっとかっこよかった、よ。」



「―――――――ッ!さんっ!!!!!!!!!」



「ひっつくなボケー!!!!」


忠犬の扱いには注意しましょう。